プログラムが書けないエンジニアが成立するのは、上司がそれを良しとするからだ。
IT系の大企業に入ると、なぜかプログラムの書けないエンジニアが大量に存在する。
先輩エンジニアが書けないものだから、新人エンジニアも書く技術を学べずに書ける人がどんどん減って行く。
時に書ける人がいるが、大体は独学で学んでいる貴重な存在だ。
結果、少数のプログラムが書ける人に技術的な仕事が全部丸投げされ、プロマネが大量に存在する状況が発生する。
実際問題、業務の大半が社内調整になっており、開発は委託に丸投げなわけだから、これで業務が回らないか?と言うとそう言うわけでも無い。
しかし、効率が悪いのは火を見るより明らかだ。
設計の良し悪しも分からなければ、要件定義しているくせに実現手段が分かっていないから、コストもよく分からない。
結果、問題が発生しても「なんとかしろ」と子会社に電話をかけて終わりだ。
QCDを改善しようにも、どこの品質が悪いのか。どう改善するのかなんて分からないから、CとDしか見なくなる。
気がつけばQは、取り返しがつかないことになっている。
これが起きる根本的な原因は、大企業特有の社内調整と委託丸投げ体質だが、それだけでは無い。
プログラムが書けないエンジニアの存在を良しとしている会社側にも大いに問題がある。
シリコンバレーの大企業に行っても、確かにマネージメント業務に忙殺されている人たちはいるが、彼らは元エンジニア。バリバリにプログラムが書けるのだ。
日本の企業は、基本的に簡単に解雇にしないから、プログラムが書けないエンジニアでも割り切って使って行くしか無い。
ならばプログラムが書けないエンジニアに対しては、叱責するべきなのである。
「なぜ書けないのか?」「プログラムを書けるようになれ!」
会社側が教育するかどうかなんて関係ない。
ITの世界は自分で勉強だ。
ノルマとして書かざる終えない状況を作り上げ、できない人は評価を下げ、できる人は評価するシステムを作らないと、日本と世界のIT技術の差は開くばかりである。