優秀な人に仕事が集まる。人は、それをワンマンチームと呼ぶ。
「優秀な人に仕事が集まる」と言うのは世の中で良く聞く話です。
実際問題、パレートの法則もあるから実際に仕事を8割の仕事をこなしているのは、上の2割である。と言われています。
はっきり言いますが、これは間違いです。
役割分担の明確化ができていないから、このような状況が発生しているに過ぎません。
日本の管理職の無能さを盾に、これを正当化されては堪らない。
簡単な例は、スポーツです。
例えば、バスケットボールの場合、果たして上の2割しか仕事をしていないか?
あり得ません。
そう言うチームは、ワンマンチームと呼ばれ、結局のところ強豪チームにはなれません。
確かにエースは存在しますし、バスケなどでは得点が一部に偏る場合がありますが、ディフェンスにおいては全員が仕事をしないと成立しません。
アシスト、リバウンド、スティール、ブロック、スクリーン、コート上でのリーダーシップなど様々なことを行う必要があり、それぞれ役割があります。
そしてそれぞれを専門の選手が行います。
複数のポジションをこなせる選手もいますが、基本は専門ポジションです。
結果として、強豪チームが形成されます。
確かに、優秀な選手が一人で複数ポジションこなせる場合もありますが、それを基本的にさせません。
複数こなせる = 一人で全てを完璧にこなせる では無いからです。
一つ一つの質を下げて全体を成立させているに過ぎません。
代わりに下手でも専門の選手を決めて、割り切ってそのポジションを代替させます。
そうしないと、属人化が排除されず、いつまでもワンマンチームが解消されないからです。結果、ポイントガード、シューティングガード、スモールフォーワード、パワーフォワード、センターと役割が分かれます。
仕事でも同じです。
開発、マネージメント、リーダーシップ、プレゼン、対外交渉などなんでもできる方がいます。
しかし、どれか一つにポジションを集中させて、他のポジションには下手でも別の人を割り当てます。
誰をエースに吸えるか?を考えるのであれば、それを含めてチーム構成を編成するべきです。
そして、それぞれで専門選手が配置された強豪チームが形成されます。
さらにチームとして、それぞれ強みができてから、他のポジションを覚えさせて複数ポジションを皆ができるようにします。
結果、オールラウンダープレイヤーが量産されます。
これをしないで、場当たり的にできる人に仕事をぶん投げているのは、管理職の部下育成の怠惰の言い訳にすぎない...