怒り(映画)ネタバレ注意
映画、「怒り」を見ました。
人によって感想は異なるでしょうが、私としては最後まで楽しめたけれど、少しポカンとしてしまった映画でした。
最初に殺人現場のシーンが流れ、「殺人事件の犯人は誰か?」というテーマ
が視聴者に与えられます。
それに対し、3つのストーリーが並行して進みます。
それぞれのストーリーに犯人らしき人物がおり、個々のストーリーを見ながら、どれが犯人かを推測する物語です。
3つのストーリーは、「千葉編」「東京編」「沖縄編」と場所で分かれており、関連性がありません。
全く関連性がない故に、最後にどれが犯人かが分かってしまうと、残りの2つのストーリーに対し、一体なんだったんだ?という疑問が心に残ります。
ネタバレ注意と書いておいたので、述べてしまいますが、犯人は沖縄編の人でした。
プレゼン資料的に考えると、以下の構成になります。
課題:「殺人事件の犯人は誰か?」
結論:「沖縄編の人が犯人」
根拠:「沖縄編のストーリー参照」
つまり、論理的に構成すると、「千葉編」と「東京編」の存在意義が見えなくなります。どれが犯人か当てるクイズ的なところがあるので、全く存在意義がないとは言いませんが、やはり多少なりともストーリーの関連性が欲しかったところです。
「容疑者Xの献身」とか「古畑任三郎」とか結論ありきの推理ものを見慣れていると、終わった後に、少しポカンとしてしまう映画でした。